日本の茶の湯では、季節や趣向に応じて様々な茶碗を用います。愛好者の間では「一楽、二萩、三唐津」などと言われることもあり、それらは産地や由来その色形の特徴によって分類されます。
青磁器は硬く逆に楽焼きは軟陶とよばれます。茶碗の形状は碗形のものが多いですが、筒形や平形、輪形(玉形)、半筒、端反、沓形などがあります。また、天目形、井戸形のように茶碗の特徴が形状名になっているものもあります。
形状から筒茶碗(つつちゃわん)、平茶碗(ひらちゃわん)等と呼ばれる茶碗もあり、飲み口が狭く茶が冷めにくい筒茶碗は主に冬向きで、逆に広く冷めやすい平茶碗は夏向きと使われます。楽や高麗井戸は格が高いと言われ濃茶に使われることが多いです。
茶に合わせて作られた、煎茶碗、抹茶碗と呼ばれる茶碗もあります。芸術品、工芸品として取引され作家名の押し印されたものも多く個々の茶碗に銘が付けられたものもあります。
・唐物
天目茶碗、青磁茶碗、白磁茶碗
・高麗物
高麗茶碗、井戸茶碗、三島茶碗
・和物
楽焼茶碗、萩茶碗、唐津茶碗、志野茶碗、織部茶碗、瀬戸黒茶碗、黄瀬戸茶碗、伯庵茶碗
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